ISSN (print): 2186-4942 ISSN (online): 2187-1590 |
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査読規定 | ||
査読目的: | 査読は投稿された論文(総論、主張、原著、短報、技術報告、資料)を公正かつ客観的に評価し、『科学・技術研究』への掲載に相応しい水準であるか否かを判定することを目的とする。 | |
査読者: | 編集委員長または事務局代表が、投稿論文の内容にふさわしい査読者2名を編集委員会または部外から選び、査読を依頼する。依頼された2名が査読を受諾すれば、その2名が当該論文の査読者として任命される。査読者は、論文掲載の可否に対する役割の重要性を自覚し、公正な査読に努めなくてはならない。また、論文の査読において知り得た情報を他者に漏らしてはならない。ただし、重複応募の禁止に抵触する事実を知りえた場合に限り、編集委員会に対してその旨を通知することができる。また、審査の対象となる論文の著者と所属や出身研究室が同一等の個人的な関係がある場合は、すみやかに審査を辞退することが望ましい。 | |
査読期間: | 査読の期間は、編集委員長または事務局代表が発刊状況を考慮しながら定める。査読審査を外部査読委員に依頼する場合には、通常より時間を長めに設定する。 | |
査読作業の手順: | 査読作業の手順は以下のように実施する。すべての作業は電子メールで行うが、査読者の事情によってはファックスや郵便を使用することも可能とする。なお、査読作業に関する内容は、原則として外部に公表をしない。 (1) 投稿論文の受付け (2) 査読者の選定 (3) 査読結果(採否判定)の通知 (4) 掲載可否の決定・通知 |
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査読基準と 採否判定: |
査読者は投稿論文の該当分野における研究状況を十分に考慮しつつ、公正かつ客観的な評価を下し、総合的な採否判定を匿名で行う。投稿された原稿が修正の必要がある場合、執筆者は査読者の指摘に従って原稿を修正し、指定された期日までに修正済みの原稿を提出しなければならない。修正済みの原稿については、十分な修正がなされていることが確認された場合には採択とする。修正が不十分であれば、再度、執筆者に修正を求めるための再査読を行う。なお、採択後の文章の書き換え、図表の修正は原則として認めない。 | |
出版倫理 | ||
研究不正: | データの偽造とは、研究者が実際に調査を行ったのではなく、データを偽造したことを意味する。データの改ざんは、研究者が実験を行ったが、一部のデータを変更したことを意味する。本会では編集委員会による出版倫理に関する不正のチェックについても努めている。 | |
盗作: | 他の研究者のアイデアを適切な引用なしにコピーすることは盗作と見なされる。適切な引用ルールに従って執筆し、論文を受け付ける際に編集委員会でチェックを行う。 | |
二重投稿: | 同一の論文の同時の応募、即ち「二重投稿」を禁止し、原則「未発表のもの」のみの投稿を認めている。そのため、使用言語の如何にかかわらず、同じ原稿を同時に複数のジャーナルに投稿することはできない。また、ほとんど同じ内容の研究について表現を変えただけの原稿も認められない。また、同じ内容の実験を小分けにした論文についても受付拒否する可能性がある。投稿論文が二重投稿にあたると判断された場合、その時点で論文の審査を中止し、論文は「不採用」として著者に返却する。 | |
オーサーシップ: | 著者となるための条件として、研究の着想、データの取得、分析などに貢献していることや、また論文執筆に協力している必要がある。研究にほとんど関与していないにもかかわらず、権威づけのために名前を入れることは倫理違反と見なされる可能性がある。 | |
倫理審査の承認: | ヒトを対象とした研究については、Helsinki人権宣言に基づく必要があり、その際にインフォームドコンセントを所属研究機関の倫理委員会(もしくはそれに準ずる機関)の承認を得ている必要がある。所属研究機関の倫理委員会などから審査を受けられない場合は、文部科学省および厚生労働省が定める倫理指針などを遵守すること。原稿中の個人情報については匿名化するか、十分な匿名化が困難な場合には、同意を文書で得ておくことが必要である。 | |
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